2022 だらだらやるアドベントカレンダー17日目

おはこんばんにちは、nRiokiです。

この記事はだらだらやるAdvent Calendar 2022 の 17日目の記事です。

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16日目は十六さんの買ったぜ。色々な物を。でした。やったぜ。

数あるカードから増Gを選んだのなんか好きです。あとPC…PCの詳細が気になる………早く届いて…

私も買い物して物欲と承認欲求満たしたい、しろ。



ブラウン管と令和を生きるということ

突然ですが皆さんは愛用のモニタありますか。

私は富士通が販売していたFMTDP5351というブラウン管モニタを愛用しています。

左下の子

 

めちゃくちゃテキトーに紹介すると古のパソコンや家庭用ゲーム機、アーケードゲーム等、今のモニタではまず映すことができない、様々な古い仕様の映像を映すことができる器用なモニタです。詳細は長文早口オタクになるのでここではしません。

そして、このモニタはつい先月まで死んでいました。

 

モニタとの出会いと死

愛用していると言っても2018年5月にオフオクで買ったのでそこまで長年使っているわけではありません。

買ってからはゲームをやるのはもちろん、無駄にゲームのOPを流し続けたりしてニヤつくキモ=オタやってました。
(特にドリキャスサクラ大戦3、セガサターンサンダーフォースV、X68000のOVER TAKEのOPがお気に入り)

しかし2021年6月、電源を入れてもすぐに電源が切れてしまうようになり、お亡くなりなってしまいました。

「通電のみ確認ジャンク」の仲間にもなれない、ただデカくて重いゴミになりました。

修理を試みた、が…

どうせ半田ごてをテキトーにあてりゃ直るだろうとタカをくくっていた私は、無謀にもモニタの修理を試みました。

 

まずタカをくくっていた理由ですが、以下のような考えからクるものでした。

  1. 今まで直した(直っちゃった)機械はみんなハンダ割れかコンデンサ抜け
  2. 末期は垂直同期がうまく取れず叩くと直った(ように見えた)=接触不良

1に関してはなまじ上手くいってしまっていたために調子に乗ってる状態です。「バカの山」「あーなるほどね、完全に理解した。」てヤツです。愚かだね。

2については、昭和ステレオタイプ的にはOK(?)ですが今は令和です。このご時世、この時期に、堂々とモノ叩いて許されるのは越後製菓の早押しする越後侍ぐらいで、機械を叩くことが大体良くないことぐらいみんな知ってます。でもね、ブラウン管で映像乱れたらやってみたくなっちゃったんですよ、それでうまく誤魔化せたものだから、もう不調は見ない振りで横からチョップですよ。そんで慣れてくるとこの角度だなぁとか、アホだね。

 

次に"無謀"である理由ですが、上記の通り私はハンダ割れに対する半田盛りかコンデンサ交換程度しかやったことありません。電子回路なんてほぼ読めないのでトラブルシュートなんてできるわけがないのです。

そんな人間がブラウン管の修理なんて無理です。「ブラウン管 修理」で調べてみてください。感電、怪我、死が関連ワードとして上がってきます。仮に今死んでも住宅ローン完済できないし妻には死んでも殺されます(とても悲しませます)。

冷静になった私は意味のないゴム手袋をはめ、モニタのネジを緩め、カバーを外しました。

目に飛び込んできたのは、想像を超えた数えきれないほどの部品とハンダ跡、しかも基盤が4枚入り組んで配置され、バラすことすら困難で、それはとてもふつくしい

もうすっかりハンダを盛ることすら諦めて、部屋の隅に放置してしまいました。

修理業者へ依頼

それからなんやかんや1年半ほど放置していましたが、2022年11月、ようやく重い腰を上げて業者に依頼しました。

どうしても個人でブラウン管の修理を業者に依頼するのはハードルが高く、億劫になっていたのが原因です。

調べてもらうとわかりますが、そもそも個人のブラウン管の修理を請け負ってくれる会社は、ネットの海を探せど片手で数えるぐらいしか見つけることができません。

さらに個人の場合は修理の際に様々な条件があったりと、面倒くさがりな私はなかなか行動に移すことができないでいました。

※大前提として、今更個人のどんなブラウン管でも修理受付してくれるだけでありがたいワケで、業者の姿勢がどーのこーの言いたいわけでない。私がダメダメなだけ。

友人に「まだ直してなかったの?」とケツを叩いてもらった勢いで業者に電話し、ようやく調整を済ませ、モニタを業者へ預けました。

完全復活

預けてからは本当に早かったです。預けた翌日には修理が終わったと連絡がありました。さすがプロ…

動作も完璧で、記事冒頭の画像のようなブラウン管らしい映像がきちんと映っています。素晴らしい。

戻ってきたモニタは押し入れの半分を占拠しているラクタ置き場秘密基地に配置しています。いや本当に良かった。

たぶん一生整頓されないハードオフのジャンクコーナー

ちなみに、故障個所はどこかのICだったそうで、交換以外では直らないというオチでした。自分でナンチャッテ修理なんて無謀なことしなくてよかったァ。

最後に

ブラウン管モニタに限った話ではないですが、程度は違えど古い機械を維持するのは当然それなりの労力(金)がかかります。

この記事では触れていませんが、実はもう1台、同じ業者にブラウン管モニタ(EIZO FlexScan F980)を修理に出しており、この記事の執筆時点でまだ修理中です。業者へ発送費は2つあわせて、片道7600円もかかっています。重くてデカいから仕方ないのです(佐川のニーチャンごめんね)。

さらにいうと修理代金はまだ支払っていません。まだ修理中のブラウン管の作業が終わったら、一緒に請求すると業者から説明されています。修理が終わったモニタ(FMTDP5351)だけ先に返却してくださったのです。つまりこれから金がかかるのです。

参考として同じ業者に頼んだ人の記事を見ると1台の修理で約1万円かかっています。修理内容に依るのでなんとも言えませんが、私の場合は往復の発送費と修理費で3.6万円程でしょうか…

私はブラウン管はいいぞと他人に勧めることがありますが、1割本気で9割「やめとけ」です。皆さんも解っている通り面倒なことになるのは自明ですからね…みんな令和に生きよう。

 

だが敢えて言おう、ブラウン管はいいぞ。

 

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